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第四回大会を終えて

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    「感謝の言葉しか出てきません」

     平成26年10月13日、大型台風19号が日本列島を縦断しているその最中、まさに嵐の船出となった日本臍帯・胎盤研究会の第1回総会・大会が始まりでした。そしてそれから三年半、準備期間まで入れるとちょうど四年、平成29年5月28日の第4回総会・大会で「日本臍帯プラセンタ学会」への名称変更を皆さまからご承認いただきました。

     今回も満席のご来場をたまわり、まずはご参加いただいた皆さま、ご発表いただいた先生方、なによりも、裏方仕事のお手伝いを休日返上で頑張ってくださったスタッフの皆さま、心より感謝の言葉を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

     研究会から学会への名称変更は、もとよりの青写真にありました。しかし物事は何につけても三年継続しなければ、それは結果となりません。スタートした時に三年続けられるかどうか、長である私がいちばん不安を感じていました。しかしそれを表に出しては舵取りはできません。強気、強気で前に進むだけでした。

     法人法を紐解きましたら、学会を名乗るのに特段の資格はございません。言ったもの勝ち、といえばそれだけのことですが、魂を込めて学会を名乗りたかった、その一念でこの四年間を駆け抜けて参りました。多くの方々から無償のお力添えを受けて参りました。参加者集めから会場設営、そして当日の参加者案内、会議進行、全て皆さまの手作りで運営されてきました。

     今だから申せますが、ご発表いただいた演者の先生にはこれまで一度も謝金をお渡ししたことはありません。言うなれば全てボランティアです。招待講演にお招きし、ご快諾いただいた先生方は皆さま、世界に通用する本物の学者と呼ぶに相応しいお歴々です。よくまぁ呼んでこられたな、という先生方ばかりです。実を申しますと招待講演の先生にだけは謝礼をお渡ししています。ただし、とてもここで明かせるような金額ではありません。お車代と言っても笑われる程度です。

     ご講演いただいた先生には必ずその翌日、神戸から珈琲の詰め合わせだけ、せめてものお礼の気持ちを込めてお送りしています。私が会長として続けていることといえばそのくらいのことです。理事会だけでもと、ご病気を押して品川まで出てきてくださる先生も居られます。ここまでやって来られたのは、そんな素晴らしい人々に支えられてこそ、なのです。

     ようやく基礎固めができたばかりの新参者の学会です。ここで、これから大きく羽ばたかねば、これまでの皆さまのご厚志にお応えすることができません。感謝の気持ちを胸に刻んで、私をはじめ本学会の関係者は全員、さらに力強く歩んでいくことを改めてここにお約束申し上げます。今回も本当に有り難うございました。

    一般社団法人 日本臍帯プラセンタ学会 会長 松本浩彦